1. 生物の特徴(詳しい解説)
生物には、共通するいくつかの特徴があります。
これらの特徴を満たしているものを「生物」と呼びます。
① 細胞
すべての生物は細胞からできている
(細胞説)
・細胞説とは、
「すべての生物は細胞からできている」
という考え方。
(19世紀にシュライデンとシュワンが提唱。)
・細胞には 「原核細胞」(核を持たない)と
「真核細胞」(核を持つ)の2種類がある。
・原核細胞:大腸菌、乳酸菌などの細菌類
・真核細胞:動物、植物、菌類など
細胞の内部には、以下のような重要な構造がある
・細胞膜:細胞の内外を仕切る膜
・核:DNA(遺伝情報)が入っている
(※原核細胞には核がない)
・ミトコンドリア:エネルギー(ATP)を作る
・葉緑体(植物細胞のみ):光合成を行う
・細胞壁(植物・菌類のみ):細胞を保護する
② 代謝
生命活動に必要なエネルギーを作る
・代謝とは、細胞内で起こるすべての化学反応のこと。
・代謝には
同化(エネルギーを使って物質を作る)と
異化(物質を分解してエネルギーを得る)
がある。
例:生物が行う代謝
代謝の種類・内容
同化:
小さな物質を組み合わせて大きな物質を作る(エネルギー消費)
光合成(CO₂とH₂O → グルコース)
異化 :
大きな物質を分解してエネルギーを取り出す
呼吸(グルコース → CO₂とH₂O)
③ 恒常性(ホメオスタシス)
体内環境を一定に保つ
生物は、周囲の環境が変化しても 体の状態を一定に保つ仕組み(恒常性) を持っている。
・これらの調整には 自律神経 や ホルモン が関わっている。
例:恒常性の働き(状況・体の反応)
暑いとき、汗をかいて体温を下げる
寒いとき、震えて熱を作る、血管を収縮して熱を逃がさない
血糖値が上がったとき、すい臓からインスリンを分泌し、血糖値を下げる
血糖値が下がったとき、すい臓からグルカゴンを分泌し、血糖値を上げる
④ 遺伝
DNAによって親の特徴が子に伝わる
・生物の特徴は、
細胞の中にある DNA(デオキシリボ核酸)
によって決まる。
・DNAの中には 遺伝子 があり、これは
タンパク質の作り方を指示する設計図のようなもの。
・生殖の方法には 無性生殖(クローンのように同じ個体ができる)と
有性生殖(遺伝情報が混ざる)がある。
例:遺伝の仕組み
・ヒトの親子:両親のDNAが混ざって子どもの特徴が決まる
・メンデルの法則:遺伝の法則(優性遺伝・劣性遺伝)
まとめ
生物には、 ✅ 細胞でできている ✅ 代謝によってエネルギーを作る ✅ 恒常性で体の状態を一定に保つ ✅ 遺伝によって特徴を子孫に伝える という共通の特徴がある。 これらの特徴があるものが「生物」と呼ばれる。 次の講義は ↓ 2.細胞とエネルギー