化学基礎・一学期
高校の化学では、まず「物質とは何か」をじっくり見ていくところから始まります。
たとえば、身の回りにある水、空気、塩、砂糖、プラスチックなど、いろいろなものがどんな小さなつぶでできていて、どんなふうに性質が決まっているのか、ということを学びます。
最初に登場するのは「純物質」と「混合物」という考え方です。
水や塩のように、1種類の成分でできているものを「純物質」と呼び、空気やジュースのようにいくつかの物質がまざっているものを「混合物」といいます。
純物質の中でも、水のように「1種類の分子」でできているものと、鉄のように「1種類の元素」でできているものがあり、このあたりから「原子」「分子」「元素」といった基本のことばを覚えていきます。
化学でとても大切なのが「元素記号」です。酸素はO、水素はH、炭素はCというふうに、世界共通で使われるアルファベットの記号が決まっています。
水はH₂O、つまり水素が2つと酸素が1つでできている、というように「つぶの組み合わせ」で物質を見る力がついてきます。
その次に学ぶのが「状態変化」と「化学変化」です。
たとえば氷が水になり、水が蒸気になるのは「状態が変わるだけ」で、物質そのものは変わっていません。
これを「物理変化」と呼びます。
一方で、鉄がさびたり、ロウソクが燃えたりすると、まったく別の物質に変わりますよね。
これが「化学変化」です。
高校の化学では、この違いをはっきりさせたうえで、「化学変化では新しい物質ができる」ということを、原子の組み換えの視点から考えていきます。
そして、いよいよ「原子の構造」の話に入ります。
原子というのは、ものすごく小さなつぶですが、その中にはさらに小さなつぶ「電子」「陽子」「中性子」があるということを学びます。
陽子はプラスの電気を持ち、電子はマイナスの電気を持っています。この「電気的な性質」が、原子どうしの関係に大きな意味を持ってくるのです。
このあたりから、元素には「周期表」という便利な表があることも学びます。
周期表は、元素の特徴を並べたもので、左から右に行くにつれて性質が変わっていくという不思議なパターンが見られます。
たとえば、ナトリウム(Na)は水に入れると激しく反応しますが、そのすぐ右にあるマグネシウム(Mg)はわりとおとなしく水と反応します。
このように、周期表は化学の地図のような役割を果たします。
最後のテーマとして、イオンについても一学期の終わりごろに出てくることが多いです。
イオンとは、電子が出たり入ったりして電気を帯びた原子や分子のことです。
たとえば、食塩(塩化ナトリウム)は水にとけると、ナトリウムイオン(Na⁺)と塩化物イオン(Cl⁻)に分かれます。
このように、目に見えない水の中でも、たくさんのイオンが動いていて、電気を通す原因になったりします。
一学期の化学基礎では、「物質は小さなつぶでできている」という世界のルールを理解し、そのルールに従ってどのように変化したり組み合わさったりするのかを、しっかり見ていくことがテーマになります。
周期表の覚え方
すいへーりーべーぼくのふね
なまあるしっぷすくらーか
意味がわからなくても、リズムで覚えてしまう人が多いです。
【読み方】
すい(H)
へー(He)
りー(Li)
べー(Be)
ぼく(B)
の(C)
ふ(N)
ね(O)
→ ここまでで原子番号1〜10
な(Na)
ま(Mg)
ある(Al)
しっ(Si)
ぷ(P)
す(S)
く(Cl)
らー(Ar)
か(K)
→ 最後にカル(Ca)